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老いるということ。

保護犬
11 /13 2015
わんこも、

人間も、老いる。

みな、老いる。

子供の頃、お年寄りが怖い時期があった。
老いるのが、こわかった。

父方の祖母は、厳しい人だった。
祖母は、こども13人、育て上げた人だった。
その中の父は8番目。

長男さんは戦争で亡くなり、
その後は、ときの流れとともに・・・・。
現在、父のすぐ上のお姉さん(90歳)がご存命なことしか、
私は知らない。
孫は何人居るのか、私のいとこは何人居るのかパッとは
わからない。

小さいころ、毎週週末になると父の実家によく集まっていた。
何となく、たくさん、祖母を囲んで、
たくさんの大人と、
いとこ達で、
「その気なんの木気になる木ー♫」
のコマーシャルが流れる時間まで。
存分に遊んだ、楽しかった記憶がある。

祖母が亡くなった日のことを
私ははっきりと記憶している。

私だけが、その祖母と二人、
大相撲初場所を見ていた。

様子がいつもと違う。
こたつに入りながら。
感じていた。

いとこたちは、私の兄弟も含めて、
なぜかその部屋には居ず、
(他の場所で遊んでいたのかもしれない。
父たちはまだ、仕事から帰ってきていなかったのか・・)

相撲好きの祖母なはずなのに
相撲を見ていない。
寝ているわけでもない。
そんな祖母が、ただ怖くて。。
「ばあちゃんが、変だよ」
私は台所で食事の準備をしていた母、おばたちに
伝えた。
皆が私の言葉に疑うことなく祖母のところへ
飛んでいった。

その日のよる遅くだった。
眠るように・・・・。早かった。
その日は、私の8歳の誕生日。
その祖母の80歳の誕生日でもあり、
そのお祝いの予定で
父たちも帰ってきて、
祖母のうちはいっぱいだった。

あんなにあの日、既に集まっていたことを、
しばらく経ってから
思い出した。

はっきり見ていた。
祖母が逝くところを。
はじめての記憶は、鮮明に。

さっきまで、一緒に相撲を見ていた祖母が
遠くに行ってしまった。

それから、
お年寄りと二人でいることに恐怖を
感じ。避けてしまっていたのかもしれない。

自分の親が老いてからも、
一緒に暮らすことを怖い、と感じることもある。。
何かあったら。。。と。


image3.jpg

イチは、よぼよぼしながら
ご飯を待つ。

目も耳も聞こえないが
かわいい。

両足でヨロヨロしながらも立ち上がろうと
何度も何度も踏ん張って、
立ち上がろうとして。転ぶ。
そして、また立ち上がる。
その姿は、愛おしい。

人間と犬の老いは違うかもしれない。
とにかく愛おしいのだ。



父は、一生懸命、笑顔を作り、
孫の帰りを待ち、
一緒にご飯を食べようと、
待っている姿に感謝すら覚える。

ささやかなことでも、楽しいと、
貧素な食事でもおいしいと、笑ってくれる。

老いても、そういう環境の中に居られたら
ちっとも、自分自身怖いことではなく、
周りの人間も後悔しないようjな気もする。

できることに手を差し伸べる。

自分が老いた時に、少しでも
そんな中に居られたら、怖くないかな。



そしてわたしはこの子達と
いずれは一緒に眠りたい。
image1.jpg

それが夢。
image2.jpg



イチおじいちゃんにも、
安心して暮らしていて欲しいなと、願いつつ。
自分自身も
老いることを楽しめたらいいけどなぁ。


なんて、とりとめもないことを思う日でした。

コメント

非公開コメント

No title

私も子供の頃
老いるって事が
恐くて…
何故か自分は55歳に成ったら
眠りにつこう〜なんて
勝手に想っていた時期が有りました。
何故そんな風に想ったのか
わからないのですが。

そして…
今これから母との同居する事に
なって…
今は元気ですが〜
もう少し老いた時に…
果たして私に面倒が見れるのかな?
って不安な気持ちも〜あって。。。

かあかさんが仰ってる様に
後悔しない様に…
周りに感謝しながら笑顔で暮らして
行けば良いのかな〜って。
記事を読みながら想いました。
これから…
母と暮らす事にあたって
改めて「感謝の気持ち」「素直な気持ち」
があれば〜笑顔で暮らして行けるかな〜と。
かあかさん…ありがとうございます。

私も…わんずと一緒に眠りたいと
常々想ってます。

イチ君
頑張ってますね。
そして…
るるちゃんも〜。
長々コメント〜すみません。

No title

悲しいかな老いは必ず訪れる物ですね。

犬や猫は人より早く老いていきます。
そんなに急いで年を重ねなくてもいいのにな~と
りんごを見ながらいつもいつも思っていました。

人より早く年を取る犬猫は
人よりも短い一生を必死で生きているような気もしています。

共に年老いた親を抱える身ですね。
後悔をしないようきちんと見守りたいし
人生の折り返し地点を過ぎた私も

後悔の無いよう、一日一日を生きていきたいわ。

かあかさんの記事を拝見して
そのことを改めて思いました。
辛い思い出だったと思いますが
書いて下さりありがとうね。

昔の記憶
鮮明に残ってますよね
ひいおばあちゃんが
わたしにとっては、そうでした。

子供は見てはいけない…
そういわれた記憶があります。

老いるということ
怖さもあるけど
老いるということは
本当は幸せなことだと思うのであります

老いるって残酷よ…
見た目も、自分の気持ちもついていけなくて
確かに残酷ですよね

でも
年の分の思い出があります
年の分のお友だちもできます

生きていく
老いてもなお、生きていく

私も山登りも下山にさしかかりました。
そういうときに
出会った人たちに
感謝をしながら生きていけるのだと思っています。

ころ太君が教えてくれたこと
るるかちゃんが教えてくれること
イチさんが
お手本にしてくれること
ご両親がそばにいてくれること
素直で素敵なお話に
改めて
思うのであります。

生きる
老いる
人生ってかっこいいばかりじゃないもんね
みっともなくても
納得の生き方をできるのが
これからかもしれませんね。

kanaさんへ。

ありがとうございます。

なんだか最近怖くて。
自分もいつかはと思っているのですが、
いざ場面に遭遇してしまう自分を想像してしまい、
ころ太のときの自分。
自分はどうでもいいのです、
(もちろん命を粗末にするつもりはないのですが・・)
皆を、見送るべき立場に自分がいるってことが怖いのです。
あと何回?不謹慎にも、自分以外の人を数えてしまう。
もちろんわんこも含め。
その日まで、人のためにも
自分が後悔しないためにも
充実した日々を過ごさなければなーって。

kanaさん、55は、早いよー。
堪忍ー。

面倒を見なくっちゃって思うと、お互い気が重いもんです。
一緒にいられる喜びっていうか・・。
喜びをわかちあえるっていうか。考えようで。

イチに噛まれるんですよ。私も。未だに。
イチは、怯えて噛むのでしょうが、家族皆噛まれています。
でも、それは、ちょっとした優しさで防げるんです、
コツはあるんです。
母も以前噛まれた当時、イチに、「憎たらしー」
とまで言っていたんですよ。
それが、
どうでしょう、よちよち歩くイチを見るなり、
かわいいわ、かわいくなったわの連発です。


あとは、いい夢見られうように
精一杯がんばりましょ。ぼちぼちでっせ。

りんごママさんへ。

ありがとうございます。

りんごちゃんや、ころ太に会いたくて
今を頑張っている自分がいます。
その時は、遅かれ早かれやってくる。
だけど、見送る立場は辛いもの。
いくつになっても。

特に、ころ太は大急ぎでしたし。

祖母の死を怖いと感じ、ころ太との別れは
ただただ悲しいだけ。何日たっても癒されない。不思議・・

必死で生きてるこの子達のためにも、
もうひと頑張りせねば。
なんのとりえもない私だから。
ほんとに、皆、ワンコ、人
いい人生、犬生、猫生を送ってもらいたい。
それだけを祈りつつ。

こちらこそ、だらだらとりとめのない文章を
読んでいただきありがとうございます。

おひさしぶりです~~

かあか。まずは・・。


゚・*:.。. ☆オメデ㌧☆.。.:*・゜(人*´∀`)+゚:。*゚+

かあかが諦めないで頑張った証ですよ~。
自信持って☆いきましょ( ´ ▽ ` )ノ

いろいろ環境と状況が変化して慌ただしそうだけど、
それがまたかあかをパワフルにしている気がします。

人って自分のことだとどうでもよかったりする事も、
人のため(愛犬のため)なら勝手に身体が動いたりしますよね。

やっぱり人は人に生かされるんだなーって。

初出勤までドキドキですね~~(*´ω`*)
ころちゃんもるるちゃんもイッチーも応援してます(わたしも)

↑上のコメ返 拝見しちゃいまして、
噛まれてもカワイイってわかります~。

ベス母さんへ。

ありがとうございます。

他愛もない文章を読んでいただき感謝です。

> 子供は見てはいけない…
> そういわれた記憶があります。

びっくりです。そうかもしれません。
こんなに、こんなに、今でもこんななのですから。

母がよくいうんです。
おむつをする前にあちらに行きたいと・・
私は腹が立って、怒ります。
その都度、けんかです。
今、現に、そいいう状態にある父はもう、何も言いません。
元気なときは父も、平気でそんなこと言ってました。
悲しいんです、そういうこと言われるのが。
辛いんです。

生きていてくれるだけでいい。・・
よく聞きますが、最近です、そんなことばの
本当の意味がわかるようになったのは。
だからこのままでいいんです。
これが、今が幸せなのかもと。
これを失うのことを恐れているんですよね。

でも、恐れてばかりじゃ、
何一つ、楽しくなく、幸せじゃない。

誰からでも、いい、楽しかったね
と、言い合えるような
納得できる生き方、生活、一日でも多く過ごしたいですよね。


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ころ太のかあか

2010-2013
ころ太、虹の橋へ。

ころ太のかあか。
ころ太ロスに伴い、気力低下。
その他諸々、反省させていただきます。